屋久島レポート
2009年10月24日 16:19
おかげさまで屋久島はすばらしい体験でした。
まず、電波がつながらない。外の世界から遮蔽された状態ですべては始まります。かろうじて民宿の無線LANにアクセスできるポイントもありましたが、そこはバンガローのベランダの端。室内では「霞の電波」ですら拾えません。生放送を試みても途切れて、だめ。
そういう「別世界」で山に登りました。午前4時半に起きて、島そのものを登山しました。屋久島杉が広がるエリアに到達するまで、急峻な山間を車でまず上がります。これが、また。
あまりにねじれ、曲がりくねりの多い一車線道路を走り続けるので、モーリーはとうとうギブアップ。吐きそうになっていったんおろしてもらいました。新疆ウイグル自治区やチベットでさえ経験しなかった激しい車酔いは、その後数時間続きました。
そして車に酔いながらも時間のロスを防ぐため、山奥の駐車場からトレッキングが始まります。トロッコの線路沿いを踏みしめながら2時間半歩いて、いったん休憩をしました。その中間地点で雨が降り始めました。
そこから雨脚が徐々に強まる中、岩や木の根の間に木製の階段があるだけの登山道を上り始めます。この様子のごく一部は映像でご確認いただけますが、一歩踏み違えただけで岩を踏み外すリスクがつきまとうものでした。レインウェアをいてはいますが、視界を狭めないよう、頭は出しておいた方がいいと判断し、二人は雨に打たれながら登り続けました。早い話が、急な傾斜を1000段以上登り続けたわけです。
足がそろそろ動かなくなり始めたタイミングでウィルソン株に着きました。でも、気休めでした。本当の試練をさらにくぐって、縄文杉に到達。その時の様子がこれです。
下山は登りほど心肺機能に負担をかけませんでしたが、膝や脚への負荷はとても強い。徐々に歩く足並みが鈍り始めます。雨はピークに。
トロッコ道のみずたまりを踏みしめ、雨を浴びながら、なんとか行進しました。休憩所、というよりも屋根があるだけの場所には他の登山客がグループでひしめいており、全体のスピードを下げないように無理を押して歩きました。途中に渓谷が眼下に広がることもたびたび。
そして果てしなく感じられるトロッコ道をとうとう最後まで渡り、元の駐車場へ。車酔いを避けるため、大型車の助手席に乗せてもらいました。が、そこは黒い大型犬のビック専用のシート。居場所を取られたビックが不安になって吠え続けるのを、たらきゅうさんが天性の動物タッチで撫でる内に寝てしまいました。モーリーも車酔いを披露が通り越して、鈍い頭痛を抱えながらも寝られました。そして、下山。ふらふらの状態でバンガローに。
お風呂のボイラーが手動なので、誰も入っていないタイミングだと切れています。これを知らず、というよりも調べる余裕がないモーリーは、ぬるくなって暖まることのないお湯に少しだけ入り、その後はただじっとして過ごしました。寝る前に一通りのヨガを。
そして翌日。チャイムの音がしたので、チェックアウトで追い立てられる不安も手伝って身支度を開始。iPodの時計を見ると7時10分。それは朝食のチャイムだったのです。でもチェックアウトは9時過ぎなので、気を抜けません。雨に打たれた荷物もウェアもうっすらと湿っています。
たらきゅうさんを起こさないように静かに動くことを心がけていたら、本人が外からバンガローに戻ってきました。朝一にカヤックに乗ってきたとのことです。なんだそりゃ?
幽玄な魔境・屋久島への旅は当初の「モリッター」の予定にはありませんでした。すべては有志のツイットから始まったものです。鹿児島からの移動、トレッキングの全行程、そして鹿児島へのお見送りまで、一丸となった有志の皆さまのサポートで実現しました。ほんとうに、ありがとうございます!







